「国内ならトップクラスで品質がいい」橋本知之インタビュー(後編)


「CARPE DIEM BJJ Online Classes(カルペディエム・オンラインクラス)」では、サービス1周年を記念して橋本知之のインタビューを2回に渡って(前編はコチラ)お届けしています。後半では指導や練習のことに加え、9/1にリリースが決まった橋本知之初の教則DVD「De La Riva 66」についても尋ねています。

Text by CARPE DIEM BJJ Online Classes / Photo by Masayoshi Kobayashi

―― 今度は橋本先生の練習について伺います。練習項目を見ていると、必ずドリルの時間がありますよね。ドリルの内容とかはどのように決めているのですか?

「やっぱりスパーの反省からが多いですかね。スパーが終わった後にもっとこうしたほうがよかったとか、改善点を話し合って次の日にドリルでやったりとか。

試合とかスパーの中でめちゃくちゃ考えて凄いスピードで動くってできないじゃないですか。パターンで覚えるっていう意味でドリルもしますし、普通に研究みたいな感じでドリルをしたりすることもあります」

――例えば、複雑な技を教わると「実戦向きではないかな?」と思ってしまいます。でも、橋本先生は試合で使っているし世界レベルの相手に決めている。それはプロとかアマとか関係なく、単純に使えるようになるまで練習すればいいだけの話かもしれませんが、実戦でそのような技を出せる出せないの差はどの辺にあると思いますか?

「複雑な技っていうのが、どういう技を指すのかちょっとわからないですけど、なんすかね、僕のイメージで複雑な技とか簡単な技っていっているのは簡単にそれを教えているだけで実は簡単じゃないっていうか。

本当にかけようと思ったらもっと抑えないといけないポイントっていっぱいあるし、それを全部一気に伝えたら複雑なことになっちゃうけど、一個一個部分的に見ていけばどんな技も別にそんなかわらないと思う。ポイントがいっぱい組み合わさって全体を見てみたらすごい複雑なのかもしれないですけど、部分部分で見ていったらそんな複雑じゃないというか」

――なるほど。そういうもんですかね。では、普段のクラスで教える技術というのはどういうふうに決めているんですか?

「クラスによっても違うっすけど、ホワイトベルトクラスではそもそも初心者同士とかだと相手のリアクションのレベルが低かったりするじゃないですか。そもそもそういう攻防になんないみたいなことは教えないようにしています。ちゃんと相手がリアクションをして、初心者同士だったらまずここをやっておいたほうがいいなっていうところとか。

逆に僕らが選手練でやってて起こる攻防の技術をクラスでやっても響かないですよね。できるだけ参加している会員さんにとって使える技を教えるようにはしているっすね」

――例えば、橋本先生が何か技を習ったとして、これをクラスで教えるところにまでもっていくにはどのような過程を経ていますか? 自分で使いこんでポイントを理解するとか?

「あんまり使ってなくても教えている技もありますけどね(笑) これは使えるかなみたいな」

――使ってなくてもポイントってわかるものなのですか?

「まぁでも普通にわかるっすよね。論理的に考えて、こういってここにきたらここでこれができるとか。ただ初めて教える技は伝え方がよくなかったりとか、そういうことはあるっすね」

――それって教え方の練習とかもするんですか?

「それはやらないですね。教える練習は本番の場でやっちゃっている感じはあります。人によっても理解の仕方が違うので。実践の場で積んでいくのが1番いいと思いますけど、もっとこう伝えたほうがよかったかなみたいなことが、教え込んでない技についてはあるっすね。最近はそこまでのものはないですけど」

――セミナーなども同じでしょうか?

「あんまり(教える練習は)やらないです。セミナーはクラスの延長ですかね。クラスがシングル曲だとしたらセミナーはアルバムみたいな感じ。ただ順序はすごい考えますね。こういうふうにやったら伝わるとか。あとセミナーであれば、まとめ的な話をした方がいいとか」

――それでは、来月発売になった橋本先生初の教則DVD「De La Riva 66」についてお聞きします。まず「デラヒーバ」というテーマはどうやって決めたんですか?

「デラヒーバは1番よく使っているというか。僕から(制作側に)伝えたと思います」

――どのようなDVDにしようと思ったのですか?

「僕が1番好きなDVDでカイオのハーフガード111(カイオ・テハ「111 Half Guard Techniques」)があって、ハーフガードに関係する技がめちゃくちゃ入っているのがあるんですけど、それのデラヒーバ版を作りたいみたいな感じで。全然(技の)数は足りてないですけど、できるだけ多めに技を入れました」

――こだわったところは?

クラスでの指導とDVDの中での教え方は変えた方がいいと思っていて、クラスは一気にディティールを説明したら逆に処理しきれなくなってわかんないと思うんですよね。クラスでは最低限ここを押さえていておいた方が良いということを説明していきます。10個大事なことがあるとしたら3つだけとか。でも、7つ欠けているからあんまりうまくできないんですよね。その後に付け足して追加で説明していくことも多くて。

でも動画だと見直せばいいし小分けに説明される方が面倒くさいじゃないですか。だからDVDの方が重要なポイントを一つ一つ細かく教えていってる感じっすね。情報過多になることを恐れないで説明するようにはしているっすね

――66というテクニックのラインナップはどうやって決めたんですか

デラヒーバに関係することで僕が試合で使っていることとか知っておいたほうがいいんじゃないかってこととか、順番もそれなりに考えて決めました。DVDに入っていることをある程度使いこなせるようになったら――、ボトムですけどボトムの1つのスタイルが出来上がるみたいな感じです。これさえやっておけば結構試合で勝てそうみたいなイメージです」

――完成したDVDは観ましたか?

「プロの人が撮ってプロが編集しているのでわかりやすいですね。構成はシンプルにしています。技を説明してから説明なしでバーってやってみて。角度を変えて何回かやる感じ。あとダイジェストなんかもあったりします。僕が説明なしでバーっとやっている技を流して観れます」

――橋本先生がこれまで使ってきた一連のデラヒーバガードの最新版であり集大成と考えてよいんですよね?

「そうですね。買ったほうがいいと思いますね。柔術を普通にやってて試合とかにも出ているんであれば。教え方がうまいのと品質が良いのとは違うじゃないですか。テレビショッピングでも(売り方がうまければ)売れるじゃないですか。僕は国内であればトップクラスで品質がいいと思いますし、品質にこだわっているので」

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